初夏から真夏にかけて、SNSや検索窓で急増するキーワードが「inタブレット塩分プラス 売ってない」という嘆きです。この現象には、流通業界特有のシーズンMD(マーチャンダイジング)の構造が影響しています。
塩分補給系菓子の流通サイクルは極めて短命です。各メーカーは例年3月下旬〜4月にかけて全国のコンビニエンスストアやドラッグストアへ春夏の先行受注を行い、5月の連休明けから店頭エンド台へ配荷を本格化させます。しかし、メーカー側の生産計画は前年の気象予測に基づいて立てられるため、猛暑日が連続して需要が跳ね上がる7月中旬〜8月上旬には工場のキャパシティを超え、メーカー在庫・問屋在庫が瞬く間に底をつきます。
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどのコンビニ各社では棚割りの回転が早く、完売した店舗から順次別の秋向け新商品へ棚を入れ替えてしまうため、最も暑さが厳しい真夏後半に店頭から忽然と姿を消す結果になります。
リアル店舗での狙い目は、コンビニよりも在庫バックヤードが広いウエルシア、マツモトキヨシ、スギ薬局などの大手ドラッグストアの救急・衛生コーナー、あるいはワークマンやホームセンターの作業用品レジ前です。それでも店頭入手が困難な場合は、無駄な捜索コストを避けるためにも、ECプラットフォーム(Amazon、楽天市場、アスクル等)で6袋〜10袋入りのボックス買いをシーズン序盤(5〜6月中)に押さえておくのが現場の鉄則です。