Q1:初心者が実戦や昇段審査に向けて最初に完璧にすべき技は何ですか?
A1:迷わず「飛び込み面(一拍子の正面打ち)」です。すべての応用技、出鼻技やすり上げ技は、直線的に最短距離で相手の中心を割る飛び込み面の軌道と踏み込みがベースになっています。強い面が打てない選手の小手や胴は相手にとって脅威にならず、見切られてしまいます。
Q2:出鼻技と返し技では、どちらのほうが試合で一本を取りやすいですか?
A2:習熟度によって異なりますが、現代のスピード剣道において一本の決定率が最も高いのは出鼻小手です。相手が面を打とうと手元を上げた瞬間は最大の無防備となるためです。ただし、相手の攻めに動じない重厚な構えを身につけている選手であれば、面返し胴などの応じ技のほうがカウンターとしての破壊力と審判へのアピール度が高くなります。
Q3:突き技の練習はいつから始めるべきですか?また危険を避ける方法は?
A3:公式試合での使用が高校生以上と定められている通り、基礎的な体幹と竹刀コントロールが完成する三段取得前後から指導者の元で始めるのが通例です。練習時は相手に必ず「突き垂れ」を確実に装着させ、竹刀の先端が割れていないかを厳格に点検した上で、まずは止まった元立ちに対して正確に突く反復稽古から開始してください。
Q4:試合で審判に一本と認めてもらいやすい「かっこいい技」の共通点はありますか?
A4:打突時の「冴え(さえ)」と「打突音の高さ」、そして「よどみない残心」の3点が揃っていることです。力任せに竹刀を押し込むのではなく、打突の瞬間に両手の手首を内側に絞り込んで竹刀のスピードを一瞬で止めることで、甲高い打突音と美しい静止姿勢が生まれます。この気剣体の一致が、審判員の直感的な旗揚げを引き出します。