平日の午前中に現地を訪れると、開店と同時にエスカレーターへ向かう常連客の姿が目立ちます。特に熱気を感じるのが、定期的に開催される「催事物産展」の会場です。名物の「大北海道物産展」や「九州物産展」の開催週には、開店直後から限定スイーツや海鮮弁当を目当てに行列が形成されます。ネット通販が定着した現代にあっても、「目利きが選んだ逸品を対面で試食しながら買う」という百貨店特有の情緒的価値は色褪せていません。
地下フロアの利用客に話を伺うと、リアルな声が返ってきます。「一時期は本当に潰れてしまうのかと落胆したが、成城石井が入って日常の買い物が一気に便利になった」「地元三浦の野菜や逗子の老舗和菓子がワンストップで買える場所は、横須賀中央駅前ではここだけ」といった、生活インフラとしての信頼感です。
一方で、かつて全フロアに広がっていた高級婦人服売り場などは大幅に縮小され、レストラン街も全盛期の店舗数と比べるとコンパクトに整理されています。SNS上では「昭和のデパートの賑やかさを知る世代としては少し寂しい」という本音も見られますが、「必要なものが歩きやすい広さにまとまっていて、シニアにはかえって使いやすい」という肯定的な評価が優勢です。