鼻の中のできものが痛い原因は?治らない病気のサインと正しい対処法の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。
鼻の中の病変は、自覚症状と外見の特徴からある程度スクリーニングが可能です。医療機関の受診判断に役立つ客観的な比較データを下表にまとめました。
疾患名主な発生部位と外見特徴痛みの強さ・随伴症状典型的な経過と危険度毛嚢炎・鼻前庭炎鼻の穴の入り口付近(鼻毛のある部位)。中心に膿点を持つ赤い吹き出物、皮膚の亀裂。中等度〜強い限局痛。触れたり鼻を動かしたりすると強く痛む。通常は適切な軟膏処置で3〜7日で軽快。触り続けると慢性化する。めんちょう(せつ・癰)鼻尖(鼻先)や小鼻、上唇周辺。境界不明瞭に大きく硬く腫れ上がる。拍動性の激痛、患部の熱感。悪化すると発熱や頭痛を伴う。高危険度。抗菌薬の内服・点滴が必要。海綿静脈洞血栓症のリスクあり。鼻茸(鼻ポリープ)鼻腔の深部(中鼻道など)。半透明で淡黄白色〜灰白色の柔らかいゼリー状の塊。痛みは原則なし。頑固な鼻づまり、嗅覚障害、粘稠な鼻汁。自然治癒は稀。副鼻腔炎の治療(ステロイド点鼻や内視鏡手術)が必要。悪性腫瘍(鼻腔・副鼻腔癌)鼻腔内粘膜の不整なしこり、易出血性の肉芽状隆起。片側性が多い。初期は無痛。繰り返す血性鼻汁、悪臭、進行に伴う顔面麻痺や歯痛。極めて重大。2週間以上治らない硬いしこりは生検(組織診)が必須。ドライノーズ・粘膜擦過傷鼻中隔の前方(キーゼルバッハ部位)。乾燥したかさぶたの付着と薄い粘膜の剥離。ヒリヒリ感、乾燥感、かさぶたを剥がした際の鋭い痛みと小出血。保湿と刺激回避で数日で回復するが、いじり癖で年単位の慢性化例も多い。