視聴者の涙腺を最も強く刺激したのが、クァンヒョンとチニョン(カン・ドジュンとイ・ミョンファンの因縁によって赤子の頃に入れ替えられた二人)が迎える愛の結末です。実父の無実が証明されたことで両班(貴族階級)の血筋であることが公に認められたクァンヒョンと、官婢の身分に落とされながらも恵民署(ヘミンソ)で医女として生きる道を選んだチニョン。二人の間には、常に過酷な身分の壁と運命の悪戯が立ちはだかっていました。
しかし、最終回において顕宗は、かつて反逆者の濡れ衣を着せられていたドジュンの名誉を完全に回復させるとともに、チニョンの身分についても特別な計らいをもって回復させます。互いが互いの犠牲になることを拒み、支え合ってきた二人は、ついに誰憚ることなく手を取り合える運命を勝ち取ったのです。
物語の終盤で描かれた婚礼の儀は、権力者たちが集う絢爛豪華な宴ではなく、恵民署の同僚たち、師匠であるコ・ジュマンの遺志を継ぐ医師仲間、そしてクァンヒョンがかつて命を救った貧しい民衆たちに囲まれた温かなものでした。互いに見つめ合い、穏やかな笑みを浮かべる二人の姿は、身分制度という過酷な宿命に打ち勝った人間の気高さを象徴する名シーンとなりました。