戦後間もない1947年、一軒のささやかな食堂から歴史は始まった。昭和22年創業という歴史の重みは、単なる数字ではない。焼きそばや餃子を求める人々で賑わった原点は、いまや株式会社古久家として地域社会に根を張り、複数店舗を展開するまでに成長を遂げた。
中でも象徴的なのが、JR藤沢駅南口の地下に位置する通称「藤沢名物ビル」(ダイヤモンドビル)内の店舗だ。昭和の面影を色濃く残す地下街の一角にあり、階段を下りると一瞬にしてタイムスリップしたかのような感覚に包まれる。ノスタルジックな赤いカウンターと、活気ある調理場の音。この空間自体が、藤沢市民にとって青春の記憶そのものなのだ。