愛媛の野球史において、済美高校を率いた故・上甲正典監督の存在は絶対的だ。「上甲スマイル」の裏に秘められた超スパルタ指導と大胆な選手起用は、数々のドラマを生んだ。その最高傑作とも言えるのが、2013年春の選抜大会で超絶的な投球を見せた安樂智大だろう。右腕から繰り出される150キロ超のストレートは全国を衝撃の渦に巻き込んだ。
この伝説的な時代を知るファンは、現在の愛媛球児たちにも「あの再来」を求める。爆砕の書き込みには、今もなお上甲監督の教えや安樂投手の凄まじい投げ込みを語り継ぐスレッドが散見される。怪物の記憶は単なる思い出にとどまらず、令和の球児たちが超えるべき高い壁として愛媛の地合いに根付いている。