伝説的バンドHi-STANDARDの活動にとっても、このスキャンダルは大きな試練だった。フロントマンである難波章浩との長年にわたる屈折した絆、そしてバンドの解散と再結成を繰り返してきた歴史の中で、この騒動は二人の信頼関係に再び冷や水を浴びせる格好となった。90年代に日本のメロディック・ハードコアを世界基準に引き上げた彼らにとって、個人のスキャンダルでバンドの存在意義が問われることは耐えがたい屈辱であった。
後に公開されたドキュメンタリー映画『SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD』の中でも、バンド内部に渦巻く愛憎や生々しい葛藤が隠すことなく描かれている。摩擦と奇跡的な再会を繰り返してきた彼らだからこそ、挫折やスキャンダルを乗り越えてステージに立ち続ける決意が、ファンの胸を打つこととなった。