これほど便利なフレーズであっても、無条件で万人に受け入れられるわけではありません。特に非関西圏の職場や初対面に近い間柄で多用した場合、致命的な摩擦を引き起こすリスクが存在します。
最大の落とし穴は、イントネーションの破綻です。関西弁本来の「これで(平坦)どな↑いやねん(中高型)」という音楽的なリズムを欠き、標準語のアクセントで「これで(低)どないやねん(平坦)」と棒読みしてしまうと、受話側は「不機嫌な人間が吐き捨てた罵倒」と受け取ってしまいます。
また、ネットミームとしての認知が先行した結果、相手との信頼関係(ラポール)が構築されていない段階で乱用する若手層が増加しています。ビジネスチャットツール(SlackやTeams)において、テキスト単体で「これでどないやねん」と送信すると、感情の機微やユーモアのニュアンスが完全に抜け落ち、「乱暴な否定命令」と誤解されハラスメント事案へと発展するケースが実際に報告されています。