GoogleやSNSの検索窓に施設名を入力すると、候補として真っ先に現れる「閉館」の二文字。遠方から米子観光を計画している旅行者にとって、営業の真偽は極めて切実な問題です。結論から申し上げますと、「湧くわく天然温泉ラピスパ」は現在も営業を継続しています。では、なぜこのような根拠のない噂が定着してしまったのでしょうか。背景には、複合的な3つの要因が存在します。
第1の要因は、過去に実施された設備改修に伴うメンテナンス休館です。ろ過設備やボイラー機器の総点検、露天エリアの補修工事のため、数週間に及ぶ一時休業が告知された際、SNS上で文脈を切り落とした「ラピスパが休業した」「営業をやめている」という断片的な情報が拡散しました。検索エンジンのアルゴリズムがこれを「閉館」と結びつけ、検索頻度の高まりによってサジェスト欄に固定化されてしまったのです。
第2の要因は、鳥取県西部における他温浴施設の閉館・事業転換ラッシュとの混同です。コロナ禍以降、燃料費の高騰や後継者不足により、山陰エリアでは老舗銭湯や日帰り温泉の撤退が相次ぎました。報道各社が「米子・皆生周辺の温浴施設閉館」を報じるたび、施設名を曖昧に記憶したユーザーが「ラピスパも閉まったのではないか」と検索を繰り返した構造が浮かび上がります。
第3に、定期休館日の存在です。施設では毎週決まった曜日(定期休館日)に館内メンテナンスを行っており、これを知らずに現地を訪れた利用者が「真っ暗だった、閉業したのでは」と口コミサイトに投稿したケースも確認されています。現地は現在、設備更新を経て安定した営業基盤を整えており、安心して足を運べる状態が保たれています。