とうもろこしの甘みを際立たせるためには、塩の役割が欠かせません。塩には味覚の対比効果によって甘みを強く感じさせるだけでなく、粒の細胞から水分が過剰に抜け出るのを防ぐ浸透圧のコントロール機能があります。
料理の現場で推奨される塩分濃度の黄金比は水に対して2.0%〜2.5%(水1リットルに対して塩20g〜25g、大さじ1杯強)です。薄すぎると味がぼやけ、逆に3%を超えると塩辛さが勝ってしまいます。
注意すべきは塩を入れるタイミングです。昔ながらのレシピでは「茹で上がりの直前に塩を入れる」と記載されているケースも見受けられますが、これは塩分が粒の中まで浸透せず、表面だけに塩辛さが残る原因になります。最初から塩を完全に溶かした状態で加熱を始めることで、芯まで均一に塩味が馴染み、とうもろこし本来の芳醇なアロマと甘みが引き立ちます。