新小岩駅周辺のゲームセンター事情を語る上で避けて通れないのが、長年地域住民やゲーマーに親しまれてきた中小規模店舗の相次ぐ撤退劇です。インターネット上では「新小岩からゲーセンが完全消滅した」という極端な噂も飛び交いますが、現地を取材すると構造転換の実態が浮かび上がってきます。
特にゲーマーコミュニティに大きな衝撃を与えたのが、ビデオゲームや対戦格闘ゲーム、音楽ゲームのラインナップで圧倒的な支持を集めていた「ゲームアクト(ACT)新小岩店」の歴史的変遷です。電気料金の高騰やアーケード基板・オンライン通信インフラの固定費増大、さらにプライズ中心へシフトする業界全体の構造変化の波が、伝統的なプレイスポットの維持を困難にしました。日本アミューズメント産業協会(JAIA)の業界動向データを見ても、ビデオゲーム主体の独立系店舗は2020年代以降に急速な淘汰が進んでいます。
しかし、新小岩から遊び場がすべて失われたわけではありません。現在では、駅前の商店街(ルミエール商店街周辺)や商業ビル内にあるプライズコーナー、そして総武線沿線の近隣拠点(錦糸町・市川・船橋など)との役割分担が進み、形を変えてエンターテインメントが提供されています。