彼女の個性を語る上で外せないのが、テレビ東京系列で放映され社会現象を巻き起こしたファンタジーアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズの存在だ。アニメーションという動的な表現を得たことで、おとなしいマスコット像は見事に打ち破られた。
特筆すべきは、名声優・竹内順子による卓越したボイスアクトである。言語化されない擬音のみのセリフでありながら、そこには喜怒哀楽のすべてが生々しく、かつ猛烈なキュートさをもって込められていた。時には周囲を巻き込むシュールなコメディリリーフとなり、時にはピュアな優しさで事態を収拾する。アニメ史に残るこの怪演が、キャラクターに強烈な立体感と批評性を与えた功績は計り知れない。