発作が本格化する前には、必ず心身から微細なアラートが発せられています。以下のパニック障害初期症状セルフチェックで、直近1か月間の状態を振り返ってみてください。
- 理由もないのに心拍数が急上昇し、胸が締め付けられる感覚がある
- 人混みや逃げ場のない場所で、息苦しさや喉のつかえ感を覚える
- 十分な睡眠をとっても頭が重く、微熱やめまい、手足の冷えが続く
- 「また体調が悪くなったらどうしよう」という漠然とした不安が頭を離れない
- 乗り物(電車・バス・飛行機)や美容院、歯医者の予約に抵抗を感じる
見逃されやすいのが、自律神経失調症との違いと真相です。自律神経失調症は、疲労感、頭痛、胃腸の不快感などが慢性的にダラダラと続く状態を指す包括的な診断名です。一方、パニック障害は「激しい動悸や呼吸困難が突然ピークに達する発作(通常10〜30分で沈静)」と、「発作が再発することを恐れる予期不安」が明確に存在する点で大きく異なります。救急搬送されて心電図や血液検査を受けても「異常なし」と診断されるにもかかわらず、本人は死の恐怖をリアルに体験しているのがパニック障害の際立った特徴です。
急な呼吸の乱れを感じた際のパニック発作前兆と緊急時の対処法としては、まず「息を吐き切る腹式呼吸」に意識を集中させることが鉄則です。発作時は無意識に過呼吸となり、体内の二酸化炭素濃度が急低下して症状が悪化します。「4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から細く長く吐き出す」リズムを保つことで、副交感神経を強制的に刺激し、脳のパニック反応を鎮めることが可能です。