なぜ道民は虜に?北海道の飲み物「ガラナ・カツゲン」熱狂の真相を徹底調査

なぜ道民は虜に?北海道の飲み物「ガラナ・カツゲン」熱狂の真相を徹底調査

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北海道のローカルドリンクが全国のファンを魅了してやまない最大の理由は、単なる珍しさではなく、北国の気候風土と開拓史に根ざした「濃厚な甘み」と「機能性」の両立にあります。冬の寒さが厳しく、かつて肉体労働が中心であった開拓期から高度経済成長期にかけて、道民の味覚はエネルギー補給に適したしっかりとした甘みや、乾いた喉を潤す刺激を強く求めてきました。

その筆頭格が、雪印メグミルクが製造・販売を手がける乳酸菌飲料「ソフトカツゲン」です。ソフトカツゲン人気の理由を探ると、昭和初期に帝国陸軍の要請を受けて開発された「活素(かつもと)」に行き着きます。過酷な戦地での兵士の整腸と体力増進を目的に作られた原点が、戦後に一般向けへと改良され、1956年に「カツゲン」、1979年に現在のマイルドな風味を持つ「ソフトカツゲン」へと進化しました。甘酸っぱくコクのある飲み口は、風呂上がりや運動後の定番として道民の身体感覚に深く刷り込まれています。

一方、炭酸飲料の分野で不動の地位を築くのがコアップガラナ歴史と真相にまつわる物語です。1950年代後半、米国の巨大炭酸飲料「コカ・コーラ」の日本上陸が間近に迫るなか、全国清涼飲料協同組合連合会が外資に対抗すべくブラジル産ガラナの実を原料にした統一飲料を開発しました。本州ではコーラの急速な普及によってガラナは次第に淘汰されていきましたが、北海道はコーラの製造認可・ボトリング工場建設が本州より数年遅れたため、そのタイムラグの間にガラナが全道津々浦々の食卓へ深く浸透したのです。独特の薬草のようなほのかな苦味と強烈な甘みは、今や道民のアイデンティティそのものとなっています。

さらに、1911年(明治44年)に前身が発売された「リボンナポリン」も忘れてはなりません。リボンナポリン道民の評判を現地で取材すると、「子供の頃の誕生日会やクリスマスには必ずこれがあった」「オレンジ色だがオレンジ味ではない唯一無二の爽快感」といった声が圧倒的多数を占めます。パプリカ色素による鮮やかな色調と、炭酸飲料黎明期の素朴で力強い風味が、世代を超えた愛着を生み出し続けています。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。