近年、エンターテインメント作品が私たちの医療に対する心理的ハードルを大きく変化させている。とりわけ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』をはじめとするヒット医療ドラマや、Netflixなどの動画配信サービスで世界中に広がった名作ドラマの数々は、医療現場の裏側やプロフェッショナルの技術に対する視聴者の解像度を飛躍的に高めた。
かつては「怖くて不気味な場所」だった病院や歯科医療の現場が、高度な専門技術とプライドが交錯するプロフェッショナリズムの舞台として再認識されるようになったのだ。患者側も、ただ恐々として治療を受けるだけでなく、医療者を「技術のスペシャリスト」として信頼し、リラックスして身を委ねるマインドセットが醸成されつつある。