捜索活動が本格化した現場は、鬱蒼とした山林と険しい渓谷が入り組む、人里離れた高地エリアでした。発見時、行方不明者となっていた男性は自力で移動することが困難な状態にありましたが、意識ははっきりしており、捜索隊からの声掛けに対して弱々しくも応えていたといいます。
現場周辺は足場が悪く、急傾斜の斜面が続くため、滑落などの二重事故リスクを抑えながら慎重な救助作業が進められました。警察捜索隊員が身を乗り出して斜面を降り、男性に即座に防寒シートを巻きつけて体温低下を防ぎながら、ヘリコプターおよび地上部隊が連携して安全な場所へと引き揚げました。発生から時間が経過していたものの、奇跡的に早い段階で発見できたことが命を繋ぐ決定打となりました。