画面から漂う、息が詰まるほどの緊張感。読売テレビ・日本テレビ系「木曜ドラマ」枠で放送された『ブラックファミリア〜新堂家の復讐〜』は、ドラマ界に強烈な足跡を残した。謎の死を遂げた女子高生・梨里杏の無念を晴らすため、母、父、姉、祖母の4人がそれぞれ「なりすまし」のプロとなり、政財界に強い影響力を持つ早乙女家に潜入する。この破天荒な設定をリアルな人間ドラマとして成立させたのは、何よりも演技陣の生々しい熱量だった。
サスペンスドラマが溢れる現代において、本作が異彩を放っていたのは「家族全員によるチーム戦」という構図だ。誰一人として足を引っ張ることなく、それぞれの得意分野を活かしてターゲットを追いつめていく爽快感。だが、その裏には常に正体が暴かれるかもしれないという極限の恐怖が隣り合わせだった。2026年の現在、海外のドラマファンからも「日本のサスペンスにおける新たな金字塔」と高く評価されている。