ネット上には「化粧水は100回パッティングすれば肌が生き返る」「ヘパリン類似物質を塗れば高級美容液は一切不要」といった極端な情報が氾濫しています。しかし、皮膚生理学の観点から見れば、これらは重大なリスクをはらんでいます。
激しいパッティングや過度なハンドプレスは、摩擦によって角層の剥離を招き、毛細血管を傷つける原因にしかなりません。また、ヘパリン類似物質は高い保水力を誇る一方で血行促進作用を持つため、肌に赤みが出やすい体質の人や、酒さ(しゅさ)の傾向がある人が漫然と常用すると、毛細血管拡張による顔の赤らみを悪化させる恐れがあります。正しい知識を持たずにネットの噂を鵜呑みにすることは非常に危険です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
高保湿を謳う機能性化粧水を導入するにあたり、編集部が導き出した具体的な適合基準は以下の通りです。
▼今すぐ導入をおすすめできる人
・洗顔後、1分以内に激しいツッパリ感を感じる人
・Tゾーンは皮脂で光るのに、頬や口元が粉を吹く「典型的なインナードライ肌」の人
・日中のエアコン環境下でファンデーションがひび割れる人
・成分表示を確認し、ヒト型セラミドやアミノ酸など不足成分を論理的に選べる人
▼使用に慎重になるべき人(見直しが必要な人)
・活動性のニキビや化膿した炎症が顔全体に多発している人(濃厚な油分・増粘剤がアクネ菌の温床になるリスクあり)
・「化粧水さえ塗っていればクリームは不要」と考えている人(油分によるフタをしない水分補給は過乾燥を招くだけ)
・肌がヒリヒリと痛み、通常の水すら刺激に感じる重度バリア崩壊状態の人(化粧水を全休し、純度の高いワセリンのみで保護すべき段階)