本と文具を巡る旅の途中で絶対に立ち寄りたいのが、4階に位置する「M&C Cafe」だ。丸善の創業者である早矢仕有的(はやし ゆうてき)が考案したとされる、あの国民食「ハヤシライス」の元祖の味を今に伝えている。
看板メニューの「早矢仕ライス」を口に運ぶと、じっくりと煮込まれた牛肉の旨味とタマネギの甘み、そして深いコクを持つ特製デミグラスソースの酸味が絶妙な調和を奏でる。どこか懐かしく、それでいて極めて上品な味わいだ。
カフェの大きな窓からは、東京駅を発着する新幹線や在来線がミニチュアのように行き交うダイナミックなトレインビューを楽しめる。お気に入りの新刊本を開き、温かい珈琲とともに元祖のハヤシライスを味わう時間は、知性と胃袋を同時に満たす至福のひとときにほかならない。