天之助を語る上で絶対に外せない名物が、ほとんどの来店客がセットメニューや単品で注文する「卵の天ぷら」です。絶妙な火加減で揚げられた衣の中には、とろとろの半熟状態を保った黄身が閉じ込められています。
常連客の間で確立されている王道の食べ方は、茶碗に残したご飯の上に卵天ぷらを鎮座させ、卓上に用意された専用タレや醤油、黒胡椒を軽く振りかけて崩す「特製天ぷらTKG(卵かけご飯)」です。サクサクとした衣の香ばしさと濃厚な黄身、甘辛いタレが絡み合い、ご飯が何杯あっても足りないほどの破壊力を生み出します。
さらに満足度を押し上げているのが、カウンターやテーブル席に設置された「無料の自家製総菜バー(卓上ポット)」の存在です。特にファンの多い「いかの塩辛」をはじめ、もやしのナムル、季節の浅漬け、キムチや高菜といった副菜が食べ放題となっており、天ぷらが揚がるまでの前菜としても、ご飯のお供としても自由に楽しむことができます。客単価1,000円台前半でありながら、高級旅館の朝食ビュッフェを想起させるようなホスピタリティが、強烈なファン心理を形成しています。