インバウンド(訪日外国人客)の復活は大阪の街に活気をもたらした。ミナミやキタの繁華街は外国人観光客で溢れ返っている。だが、観光頼みの経済構造には脆さも同居する。パンデミックのような予期せぬ事態や、為替レートの変動によって、一夜にして崩れ去るリスクを孕んでいるからだ。
カジノを中核とするIRも、本質的にはインバウンドの財布に依存するビジネスモデルだ。持続可能な都市経営を目指すのであれば、観光だけに頼らない、次世代産業の育成や地元中小企業のデジタルシフト支援といった地道な経済政策が不可欠となる。派手なメガプロジェクトの影で、足元の産業基盤をどう守り育てるかが問われている。