「なぜこれほど危険な廃墟が解体されずに残っているのか」という疑問に対し、立ちはだかっているのが莫大な解体費用と所有権の問題です。山頂の険しい立地に建てられた強固な鉄筋コンクリート造の構造物を撤去するには、数千万円から億円単位の費用が必要と試算されています。自治体が公金を投じて撤去するには財政的ハードルが高く、民間企業による再開発の目処も立ちにくいのが現状です。
一方で、室戸市全体は「室戸ユネスコ世界ジオパーク」として雄大な自然と地形を活かしたエコツーリズムを推進しています。負の遺産となりつつあるスカイレストニュー室戸の跡地についても、安全確保のためのフェンス補強や一部構造の安全化など、景観と安全性を両立させるための議論が継続的に行われています。