絵の具が付着した際、焦るあまりネット上の不確かな情報を鵜呑みにして衣類を再起不能にしてしまうケースが後を絶ちません。現場検証で見えてきた代表的な失敗パターンを挙げます。
まず避けるべきは熱湯を直接かける行為です。熱によってアクリル樹脂が一時的に軟化するものの、同時に繊維内部への定着を強めてしまい、冷めた瞬間に繊維と一体化して完全に取れなくなります。
また、アクリル絵の具 服 除光液を使用する際は、服の洗濯表示タグに記載された素材構成を必ず確認してください。「アセテート」「トリアセテート」を含む混紡素材にアセトン系除光液を使用すると、化学反応により生地そのものが一瞬で溶けて穴が開く大惨事につながります。
さらに、ゴシゴシと力任せに擦り合わせる行為も厳禁です。生地表面が摩擦で毛羽立ち、白く色褪せたようなダメージ(白化現象)が残る原因となります。