素材選びと同じく失敗が許されないのが、設置サイズと事前の環境整備です。サイズ選びを誤ると、インテリアの美観を損ねるだけでなく、防塵・防湿性能が著しく低下します。
容積だけで決めない「サイズ規格」の割り出し方
各メーカーは冷蔵庫の容量(リットル表記)に合わせた推奨サイズを展開していますが、購入前に必ず冷蔵庫本体の脚間寸法と放熱スペースの実寸を測定してください。
- Sサイズ(約53×62cm):〜200Lクラス(単身用・2ドア中心)。本体幅がスリムなモデル向け。
- Mサイズ(約65×70cm):200L〜500Lクラス(2〜3人世帯・スリム3ドア〜4ドア)。最も需要が集中する規格。
- Lサイズ(約70×75cm〜75×80cm):500L超(ファミリー向け大型・6ドア)。フレンチドアタイプなど横幅が広いモデルに対応。
サイズ選びの鉄則は、「冷蔵庫の底面脚部がマットの内側に最低でも2〜3cm以上の余裕を持って収まること」です。マットが小さすぎてキャスターが縁に乗ってしまうと、マットが浮き上がって割れの原因になります。反対に、前方に10cm以上も大きく余らせてしまうと、動線の邪魔になり埃が溜まりやすくなります。
クッションフロアの天敵「可塑剤移行」を防ぐ方法
賃貸アパートやマンションのキッチンに多く採用されている塩ビ系の「クッションフロア(CF)」は、木製フローリングよりも遥かに変色トラブルが起こりやすい床材です。安価な塩ビマットを使用すると、マット内の可塑剤と床材の成分が化学反応を起こし、洗剤では落とせない頑固な黄変(可塑剤移行)を引き起こします。
ポリカーボネート製マットであればこの化学反応は防げますが、設置面が完全に密着すると湿気の逃げ場がなくなります。設置時には、メーカーが指定する「表面(ザラザラ加工=傷防止・滑り止め)」と「裏面(ツルツル面=床との密着)」の上下方向を絶対に間違えないようにしてください。