国内主要メーカー各社も、坂道での安全機構に独自のチューニングを施している。トヨタ自動車の現行モデルでは、ブレーキペダルを停止状態からさらに奥へ強く踏み込むことで「ピッ」という警告音とともにヒルスタートアシストが起動する仕様が広く採用されている。強く踏み込まなければ作動準備に入らないケースがある点に注意が必要だ。
一方、本田技研工業の車両では、車両が停止した時点で自動的に傾斜を感知し、ブレーキ圧を保持するシステムが主流となっている。メーターパネル内のインジケーター点灯で作動状況を視認できる設計が多いが、ブレーキペダルを緩く踏んで止まった場合にはシステムが傾斜を認識し損ねる事例も報告されている。
いずれのメーカーであっても、取扱説明書に記載された作動パラメータを正確に把握していなければ、いざという時に機能の恩恵を受けられない。