コンクリートジャングルと揶揄される新宿だが、見上げる視線を少し変えるだけで、圧倒的な緑に囲まれた静寂が手に入る。近年のビルリノベーションの潮流として注目されているのが、中層階や屋上テラスを丸ごと植物園のように仕立てた「プロジェクティブ・グリーン」型のカフェだ。
ガラス張りの窓越しに新宿御苑の広大な緑を遠望しつつ、店内には熱帯植物から苔テラリウムまでがレイアウトされている。注文が入ってから生のハーブを摘み取り抽出するフレッシュハーブティーは、都会のストレスに晒された心身を解きほぐすのに十分すぎるほどの効能をもたらしてくれる。席間が広く取られたソファに深く身を沈めれば、ここが世界屈指の過密都市であることを完全に忘れさせてくれるだろう。