国際的な保健機関や行政のスタンスも、単なる「砂糖の全面禁止」から「質の管理と適切な摂取量のガイドライン提示」へと移行している。世界保健機関(WHO)は成人におけるフリーシュガー(遊離糖)の摂取量を総エネルギーの5%未満に抑える推奨目標を掲げつつ、質の高い複合炭水化物や自然な甘味の活用を促している。
日本国内においても、厚生労働省が推進する生活習慣病予防の取り組みの中で、適切な栄養バランスの維持が呼びかけられている。医療現場や特定保健指導で活躍する管理栄養士は、「完全に甘いものを排除するアプローチは、ストレスからくるドカ食いやリバウンドを招きやすい。てんさい糖やアガベシロップ、黒糖といった未精製の甘味料を上手に料理に取り入れることこそが、長続きする健康習慣の鍵です」と指摘する。