庭木の根元に生える「ひこばえ」放置は危険!原因と正しい剪定法を解説

庭木の根元に生える「ひこばえ」放置は危険!原因と正しい剪定法を解説

庭木の根元に生える「ひこばえ」放置は危険!原因と正しい剪定法を解説の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

地際から青々と伸びるひこばえを「みずみずしいから」と放置すると、庭木にとって深刻な弊害をもたらします。最大のデメリットは、主幹へ送られるべき水分と養分の強烈な横取りです。植物は構造上、根から吸い上げた栄養を地表近くの若い芽へ優先的に送る性質があるため、ひこばえを伸ばし続けると上部の主枝へ十分なエネルギーが行き届かなくなります。

特に柑橘類やバラ、ウメなどの接ぎ木で育てられた果樹・花木では被害が致命的です。市販の果樹苗の多くは、病害虫に強く成長が早い「台木」に、美味しい果実が実る「穂木」を接ぎ木して作られています。根元から生えるひこばえは台木側の芽であるため、これを放置すると本来収穫したかった品種が衰弱し、台木である野生種(カラタチやノイバラなど)ばかりが生い茂って果実の品質が失われてしまいます。

さらに、根元に枝葉が密集することで株元の風通しと日当たりが悪化し、カイガラムシやアブラムシ、うどんこ病などの温床になる点も見逃せません。樹木の健康と景観を保つためには、「見つけ次第すぐ切るべきか」と問われれば、特別な目的がない限り速やかに切除するのが鉄則です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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