お風呂スマホにジップロックは危険?内部結露の罠と水没防ぐ安全対策

お風呂スマホにジップロックは危険?内部結露の罠と水没防ぐ安全対策

お風呂スマホにジップロックは危険?内部結露の罠と水没防ぐ安全対策の疑問点について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

ネットの質問サイト「Yahoo!知恵袋」やSNS上では、「ジップロックを2枚重ねにして二重密閉すれば絶対に水が入らない」「何年も二重ジップロックでお風呂スマホを続けているが一度も壊れたことがない」という書き込みが散見されます。しかし、技術的見地から見れば、この二重密閉こそが事態をさらに悪化させる危険な悪手です。

二重に重ねることで確かにチャック部分からの毛細管現象による微細な浸水リスクはわずかに減るかもしれません。しかし、袋を重ねれば重ねるほど袋内部に残留する「空気の量」と「湿気」が増加します。さらに、動画再生やゲームなどで高熱を発するスマートフォンの熱が外へ逃げ場を失い、袋の内部はまるでビニールハウスのような超高温・超多湿のサウナ状態を作り出してしまうのです。

ネット上に「自分は壊れていない」という口コミが溢れる理由は、認知心理学でいう典型的な「生存者バイアス」に過ぎません。たまたま入浴時間が短かった人や、換気扇を強風で回していて浴室温度が低かった人の体験談だけが目立ち、実際に内部結露で端末を壊した人は「自分の不注意だから」と恥じて沈黙するか、静かに機種変更してしまうため、事故の重大性が可視化されにくい構造が存在します。

また、お風呂でジップロック越しに操作しようとした際、「画面がまったく反応しない」「意図しない場所が連打される」といった誤作動に遭遇した経験を持つ人も多いはずです。現在のスマートフォンの静電容量方式タッチパネルは、指先と画面の間の微弱な静電容量の変化を感知しています。袋の表面に付着した湯気や水滴、あるいはフィルム自体のたるみによって電荷が分散され、操作不能に陥るばかりか、長時間の連続誤入力によってパスコードロックがかかる二次被害も報告されています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。