かつての組体操に対し、最も強い批判が集まったのは「大人の自己満足」や「感動の押し売り」という側面だった。泥だらけになりながら涙を流して耐える姿を、保護者や地域住民に見せるための演出ではないか、という指摘だ。2026年の教育改革は、この構造そのものにもメスを入れている。
現在のプログラムでは、ピラミッドを作るかどうかの選択権が生徒自身に委ねられている。クラス会議で議論を重ね、挑戦するか、あるいはダンスなど別の表現方法を選ぶかを決める。全員が一律に強制されるのではなく、それぞれの役割や得意分野を活かした構成が模索されている。押し付けられた感動ではなく、自分たちで作り上げる達成感へのシフトが起きているのだ。