初代校長から受け継がれるフランス語教育は、英語一強のグローバル化に対するアンチテーゼとも言える。中学1年で全員がフランス語に触れ、言語の多様性とその背景にある文化のグラデーションを学ぶ。単なる「実用的な道具」としての語学ではなく、他者を理解するための窓としての語学だ。
多様性という言葉が安易に消費される昨今、同校の生徒たちは「異なる価値観とどう共存するか」を日常的に叩き込まれる。カトリックの倫理観に基づき、社会的弱者へのまなざしを忘れない姿勢は、単なるエリート養成機関とは一線を画す。彼女たちが目指すのは、他者を踏み台にしないリーダーシップだ。