「ホームランが出たらもう1本!」――棒の裏側に印字された文字に、誰もが一度は一喜一憂した経験があるはずだ。一発逆転のホームラン賞なら1枚で、ヒット賞なら4枚集めれば、店頭でもう1本と交換できるワクワク感。では、あの「当たり」は一体どのくらいの確率で仕込まれているのだろうか。
長年、菓子製造業の第一線で舵を取ってきた三立製菓株式会社の長松隆志氏をはじめとする開発陣に取材を試みた。結論から言えば、具体的な当たり確率は企業秘密だ。しかし、製造過程における厳密なランダム梱包により、どの箱にも平等に夢が詰まっていることが分かった。パッケージの印刷ラインやロット番号による「当たりの見分け方」といった都市伝説も噂されるが、同社によれば「完全にランダムで封入されており、外観からの識別は不可能」とのこと。職人たちの公平な遊び心が、今も全国のファンを熱狂させている。