近年、町田のアイデンティティを語る上で欠かせないのが、Jリーグで目覚ましい躍進を遂げたFC町田ゼルビアの存在だ。町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)を拠点とするチームの活躍は、市民のみならず近隣の相模原や川崎、横浜のサッカーファンをも巻き込んだ熱狂を生み出している。
少年サッカーの発祥地としても知られる町田の草の根スポーツ文化は、行政の枠組みを超えたコミュニティの結束を生み出してきた。「神奈川か東京か」という外からのラベル貼りに対し、スポーツを通じて「町田という街そのものの誇り」を提示する姿勢が、地元住民のエンパワーメントにつながっている。熱気あふれるホームゲームの日は、多様な地域から人々が集い、スタジアム周辺が一体感に包まれる。