右翼の実像を捉えようとする試みは、映像表現の世界でも繰り返されてきた。崔洋一監督が右翼団体の内側にカメラを入れたドキュメンタリー映画『ザ・右翼』は、彼らの日常と人間的葛藤を描き出し、大きな話題を呼んだ。また近年では、歴史認識問題を巡る論争を俯瞰的に追った映画『主戦場』が、国内外で激しい議論を巻き起こしたことが記憶に新しい。
現在、こうした政治ドキュメンタリーの主戦場は、地上波テレビからデジタルプラットフォームへと急速にシフトしている。NHKなどの伝統的報道機関が過度な配慮を強いられる場面が増える一方、Netflixのようなグローバル配信サービスやYouTubeの個人チャンネルが、タブーに踏み込む新たな報道の受け皿となりつつある。動画共有サイトを通じて自ら発信する右翼団体も急増しており、メディア環境の変化が彼らの広報戦略をも塗り替えている。