ネット上の情報や先輩からのアドバイスで頻繁に見られるのが、「とにかくノートの余白を残すな」「1ページぎっしり文字を書けば先生は納得する」という言説です。しかし、現代の学習指導要領下においては、このアドバイスは明確なミスリードとなっています。
多忙を極める中学校教員は、放課後の短い時間で数十人分から百人分以上のノートに目を通します。余白がなく文字が小さく詰まったノートは、一見すると努力しているように映るものの、視線が迷子になり「結局この生徒は何を理解したのか」が教員に伝わりません。結果として「よく頑張りました」という形式的なスタンプひとつで返却されることになります。
教育工学の研究でも立証されている通り、ノートにおける適切な余白(ホワイトスペース)は、思考の整理度合いを表す指標です。余白が20〜30%ほど確保され、重要な公式や結論がボックスで囲まれているノートの方が、教員の採点ストレスを軽減し、「要点抽出能力が高い」という積極的評価に結びつきます。文字でノートを黒く塗りつぶす無駄な労働はやめ、空白を味方につける意識改革が必要です。