映画『ちはやふる』を語る上で欠かせないのが、主人公・綾瀬千早を演じた女優・広瀬すずさんとPerfumeの間に結ばれた、単なる「主題歌アーティストと主演女優」を超えた深いリスペクトの関係です。
「広瀬すず Perfume ちはやふる エピソード」として今も多くのファンの胸を打つのが、映画の完成披露試写会や音楽特番での数々の対面シーンです。千早を演じるにあたり、指先から血が滲むほどの猛練習を重ね、膝にアザを作りながら競技かるたの過酷な撮影に挑んでいた広瀬すずさん。彼女は当時のインタビューで次のように語っています。
「試合の撮影前、気持ちを集中させるときはいつも耳元で『FLASH』を聴いていました。イントロが流れた瞬間に、自分の中に千早の魂が宿るような感覚があった。映画のエンドロールでこの曲が流れるのを初めて劇場で観たとき、感極まって涙が止まりませんでした」
一方のPerfume側も、広瀬すずさんをはじめとする野村周平さん、新田真剣佑さんら瑞沢高校かるた部キャスト陣の鬼気迫る演技に深く圧倒されていました。2018年の『結び』公開時の舞台挨拶では、サプライズで登壇したPerfumeの姿を見た広瀬すずさんが大号泣。あ〜ちゃんが優しくハンカチを差し出しながら、「すずちゃんたちの努力と青春が、私たちの歌を何十倍も輝かせてくれた。本当にありがとう」と言葉を詰まらせて抱き合う姿は、報道各社のカメラマンや会場にいた観客すべての涙を誘いました。互いが互いの表現に魂を預け合った「戦友」としての絆こそが、このタイアップを伝説たらしめた原動力でした。