ナニカが持つ現実改変クラスの力は、無条件で使えるわけではありません。そこには冷酷なまでの等価交換と、エスカレーションのルールが組み込まれています。
基本的な発動手順は、まずアルカが誰かに3つの「おねだり」を行い、相手がすべて応じるとナニカへ人格が交代します。この状態のナニカに1つだけ「お願い」をすると、どれほど不可能な願望であっても即座に叶えられます。しかし問題はその後です。直前に叶えた「お願い」の規模が大きければ大きいほど、次に出現するアルカの「おねだり」の難易度が跳ね上がるシステムになっています。
過去には「億万長者にしてほしい」という願いを叶えた後、次のおねだりが「爪を剥がして」「内臓をちょうだい」といった致死レベルの要求へと跳ね上がりました。このおねだりを4回連続で断ると「代償」が発生し、断った本人と「その者が最も愛している者」の最低2人が一瞬でミンチとなって死亡します。さらに願いが巨大だった場合、愛する人だけでなく「被害者と関わった時間が長い順」に数十人から数百人規模の人間が連鎖的に圧殺される大惨事へと発展します。
ゾルディック家の当主・シルバやゼノがアルカを「人と思ったら間違いだ」「制御不能の闇」と呼び、厳重な地下シェルターに監禁していたのは、一族の誰かがおねだりを拒否した瞬間にゾルディック家が全滅する危険性を恐れたためです。