2000年代中盤、彼女はメディアの頂点に立っていた。TBSテレビ『ズバリ言うわよ!』やフジテレビジョン『幸せって何だっけ 〜カズカズの宝話〜』など、冠番組は軒並み高視聴率を記録。人生相談に訪れる芸能人たちに対し、「あんた地獄に落ちるわよ」「親を大事にしなさい」と鋭く言い放つ姿はお茶の間の定番となった。
だが、他人の結婚観や夫婦関係を厳しく説く彼女自身は、家庭という安らぎを生涯持たなかった。スタジオを去れば、京都や東京の静寂な邸宅へと戻る日々。視聴者に家族の大切さを説き続けたその言葉の裏には、自らが手に入れられなかった温かな家庭像への強烈な憧憬と、孤独の裏返しが存在していた。