阿部寛演じる公安の野崎守。彼の鋭い洞察力は今作でも冴え渡っているが、第13話で見せたある一連の挙動には怪しさが漂う。バルカ大使館との極秘通信を終えた直後、彼がふと漏らした「手遅れか」という呟き。誰に向けられた言葉だったのか。
公安内部にテントあるいは「第三の組織」のモグラ(スパイ)が潜んでいる可能性は、もはや疑いようがない。野崎自身がその動きを察知しながらも、あえて泳がせているのか。あるいは彼自身が何らかの巨大な利害関係に組み込まれているのか。視聴者に緊張感を強いる卓越したサスペンスがそこにある。