民間気象会社の二大巨頭である株式会社ウェザーニューズと、一般財団法人 日本気象協会が手掛けるtenki.jpの戦いは、アプローチの対比が鮮明で興味深い。
ウェザーニューズの最大の武器は、全国のユーザーから送られる膨大な空の写真や体感報告、通称「ウェザーリポート」だ。東京都内だけでも分単位で集まる現場データが、数値予報モデル(GSM/MSM)の計算誤差をリアルタイムで修正する。機械学習を取り入れた局地補正は、急なゲリラ豪雨や南岸低気圧による雨雪判別にめっぽう強い。
対するtenki.jpは、半世紀以上にわたる気象業務の蓄積と、気象庁データに対する緻密な統計的ポストプロセッシング(後処理)に強みを持つ。突飛な予報を出しにくく、長期間の推移を見極める際のブレが少ない。直近3日間の細かな変化ならウェザーニューズ、1週間から10日間の大局的なトレンド把握ならtenki.jp、という使い分けがプロの間でも定着している。