焼いて香ばしさを楽しむだけでなく、出汁をたっぷり含ませる煮物料理でも栃尾揚げは真価を発揮します。通常の油揚げでは崩れてしまいがちな長時間の煮込みでも、しっかりとした厚みがあるため型崩れせず、出汁の旨味を余すところなく保持します。
定番としておすすめなのが「栃尾揚げと小松菜・大根の含め煮」です。栃尾揚げを熱湯にサッとくぐらせて軽く油抜きをし、2cm幅の食べやすい大きさに切ります。鍋にだし汁400ml、薄口醤油大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖小さじ1を煮立て、乱切りにした大根と栃尾揚げを投入。中火で10分ほど煮含めた後、仕上げに下茹でした小松菜を加えてひと煮立ちさせます。噛んだ瞬間に中から熱々の出汁が溢れ出す、滋味深い和食の真髄を味わえます。