なぜ?インフルエンザにかからない人の体質と「一生無縁」な驚きの真相

なぜ?インフルエンザにかからない人の体質と「一生無縁」な驚きの真相

なぜ?インフルエンザにかからない人の体質と「一生無縁」な驚きの真相について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

「物心ついてから一度もインフルエンザにかかった記憶がない」という人の体内では、一体何が起きているのでしょうか。感染症専門医の臨床データや疫学調査が示す結論は明快です。その大半は「ウイルスに一度も触れていない」のではなく、「感染しても発症に至っていない」か「極めて軽微な症状で処理されている」状態にあります。

医学界で注目されるのが不顕性感染(ふけんせいかんせん)の存在です。国内外の血清疫学調査によると、流行期にインフルエンザウイルスに曝露された人のうち、およそ30〜50%は自覚症状がまったくないか、ごく軽い鼻水・倦怠感程度で抗体を獲得していることが確認されています。本人は「かかっていない」と認識していても、血液検査を実施すると過去の感染歴を示す抗体価がしっかり上昇しているケースが日常的に見られます。

発症に至るか否かの分水嶺は、体内に侵入したウイルスの増殖スピードと、生体防御システムによる排除スピードの力関係で決まります。免疫応答が迅速かつ的確に作動する体質の持ち主は、ウイルスが呼吸器上皮細胞で爆発的に増殖する前に封じ込めるため、発熱や関節痛といった全身の炎症反応を引き起こさずに済むのです。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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