消防署は災害時に頼るだけの場所ではありません。日常生活や事業活動において、市民や事業者が適切に関わるべき重要な接点が多数存在します。
事業所や店舗の開設、テナント入居時に必須となるのが「春日井市消防本部 予防課への届出」です。防火管理者選任届や消防計画作成届、消防用設備等点検結果報告書など、提出書類は多岐にわたります。近年では窓口混雑の緩和や手続きの円滑化を目的に、一部届出のオンライン電子申請化が進められています。不備のある届出や消防設備の点検未実施は、万が一の火災時に重大な法的・社会的責任を問われるため、着工前や開業前の早い段階で予防課へ事前相談を行うことが鉄則です。
また、市民一人ひとりの防災リテラシーを高める取り組みとして、「普通救命講習」および「上級救命講習」が定期開催されています。心肺蘇生法(CPR)やAED(自動体外式除細動器)の正しい使用法、窒息時の異物除去法などを学ぶ講習会は、市公式Webサイト上で年間日程が公開されており、Webまたは電話から受講申し込みが可能です。心肺停止事案における救命率は、救急隊が到着するまでの「バイスタンダー(居合わせた市民)CPR」の有無で劇的に変化します。地域コミュニティや企業の安全配慮義務の一環として、定期的な受講が推奨されます。