厚生労働省が公表している健康統計や各種疫学調査においても、脂肪肝の推定罹患者数は年々増加傾向をたどっており、成人の3人から4人に1人が脂肪肝またはその予備軍であると推計されている。
日本肝臓学会の診療ガイドラインにおいても、単なる「脂肪のつきすぎ」にとどまらず、放置すれば非アルコール性脂肪肝炎(NASH/MASH)から肝硬変、さらには肝がんへと進行するリスクが明確に示されるようになった。
かつて肝臓病といえばウイルス性肝炎や過度の飲酒が主因であったが、現在では食生活の変化に伴う代謝異常が主流となっている。生活習慣病予防といえば糖尿病や高血圧に目が向きがちだが、その根底にある肝臓のサインに耳を傾けることが不可欠だ。