上尾市の公共交通の中核はJR高崎線だ。上尾駅から上野まで約43〜50分、新宿まで(湘南新宿ライン利用で)約55分前後というアクセスは、東京圏通勤を前提とした移住者には十分実用的なスペックといえる。また、大宮駅での乗り換えにより、東北・上越新幹線、埼玉新都市交通(ニューシャトル)へのアクセスも可能だ。
市内のバス網については、上尾市コミュニティバス「ぐるっとくん」が住宅エリアをカバーしており、鉄道駅から離れた地区の住民の足となっている。ただし運行本数には限りがあり、「駅から遠いエリアは自家用車がないと不便」という声は根強い。2026年時点でのMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)導入の進捗は限定的で、この点は今後の行政課題として残っている。
首都圏在住者の感覚として参考になるのが、東京・池袋や新宿への実通勤コストだ。上尾駅からの定期代(池袋まで月額)は概ね1万5,000〜2万円台となり、その分、さいたま市や東京都内に比べて安価な住居費との差し引き計算を行うことが、移住の費用対効果を判断する上で不可欠だ。