アドブルーとは?切れると再始動不可の真相と補充費用・注意点を解説

アドブルーとは?切れると再始動不可の真相と補充費用・注意点を解説

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アドブルー(AdBlue)とは、ディーゼルエンジンが排出する排気ガスを浄化するために開発された純度32.5%の指定高品位尿素水です。ドイツ自動車工業会(VDA)の商標登録であり、日本のJIS規格(JIS K 2247)や国際標準化機構(ISO 22241)の厳格な品質基準を満たしたものだけがこの名称を名乗ることができます。

クリーンディーゼル車において、アドブルーが果たす役割は「有害物質の無害化」に集約されます。ディーゼルエンジンはガソリン車に比べて熱効率が高く二酸化炭素(CO2)排出量が少ない反面、高温燃焼に伴い人体に有害な窒素酸化物(NOx)を大量に生成してしまう構造的課題を抱えていました。

この問題を解決したのが尿素SCRシステム(Selective Catalytic Reduction:選択的触媒還元)です。マフラー内部の排気通路へアドブルーを微細な霧状にして噴射すると、排気の熱によって尿素がアンモニア(NH3)へと加水分解されます。このアンモニアがSCR触媒内でNOxと化学反応を起こし、最終的に無害な「窒素(N2)」と「水(H2O)」へと変換され、大気中へ安全に排出されます。

現代のクリーンディーゼル車において、アドブルーは単なる添加剤ではなく、排気ガス浄化プロセスを完結させるためにガソリンや軽油と同等に不可欠な消耗品として位置づけられています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。