山本智大の真骨頂は、何と言っても「ボールが正面に来ているように見せるポジショニングの妙」にあります。時速120kmを超える強烈なジャンプサーブや鋭角なアタックに対しても、決してバタつくことなく、打球のコースへ先回りしてボールの勢いを完全に殺します。
特筆すべきは以下の技術的要素です。
・スプリットステップの精度:相手スパイカーがインパクトを迎える直前の予備動作が完璧で、初動の遅れが一切ない。
・面づくりの安定感:強打を受けても腕の角度がブレず、セッターの定位置へふわりと優しいボールを返す。
・オーバーハンドレシーブの強さ:胸元や顔の高さに来る高速サーブを、指先の柔らかなタッチで正確にコントロールする。
「山本の守備範囲に打ったら決まらない」と海外のトップアタッカー陣にプレッシャーを与える存在感こそ、彼が世界一のリベロと呼ばれる所以です。