セカンドパートナーを持つ既婚者へのインタビューや取材データから浮かび上がるのは、「家庭を円満に保つための安全弁」として機能していると主張する声です。都内在住の40代女性は「家庭では妻・母の役割に縛られ、自分自身の感情を話せる相手がいなかった。月1回ランチをして互いの悩みを話すだけで、家庭内で夫に優しく接することができるようになった」と証言します。
しかし、現場を観察すると、精神的な繋がりだけで完結し続ける難しさも浮き彫りになります。親密な会話を重ねるうちに恋愛感情が芽生え、スキンシップの欲求が抑えられなくなる「スリッパリースロープ(滑りやすい坂道)現象」に直面するケースは後を絶ちません。手をつなぐ、ハグをするといった軽微な接触から始まり、最終的に肉体関係へと発展して泥沼化するパターンが典型的な破綻ルートです。
また、隠れて関係を維持すること自体が大きな心理的ストレスとなり、「家族に対する罪悪感」と「パートナーへの執着」の狭間で精神的に消耗していく当事者も少なくありません。