主演を務めた有村架純の緻密な演技も、主題歌の存在感によって何倍もの説得力を獲得した。彼女が見せる視線の揺れや言葉に詰まる瞬間の表情に対し、Uruの歌声はまるで「音による内面描写」のように寄り添う。セリフを削ぎ落とした静寂のカットで主題歌の冒頭が重なる演出は、テレビドラマ業界の関係者にも大きな影響を与えた。
従来のドラマ主題歌といえば、クライマックスで派手にサビを響かせる手法が主流だった。しかし本作は、静けさの中からあえて弱々しく、けれど力強く響く声を重ねることで、劇的な緊張感を生み出した。演出と音楽の理想的な共犯関係として、今もなお業界内で語り継がれる金字塔となっている。